325

息子は私が会社に行こうとするのを、自分の知識を総動員して止めようとする。

曰く、「会社いっちゃダメ」から始まって「今日は会社やってないよ」だとか、「鍵しまってるよ」しまいには「テープでぐるぐるってなって入れなくなってる」なんて言って引き止めようとする。

可愛いことこの上ない。

今日は明日が休みなので、「明日は一緒にいられるよ」と言ったら「なんで?」と訊くので「土曜日だから会社休み」と教えてあげたら、これだっという表情で「今日も土曜日だよ」と言った。

可愛いことこの上ない。

息子の知識がまたひとつ増えた。

324

息子は夜1、2回起きるのであるが、そのときにぬくもりを求めて自分の布団に入ってくる。

「入りまーす」と軽くなれた感じで良いながら、掛け布団をめくり、潜り込んでくるのであるが、これがなんとも面白い。どこで覚えたのだろう。

2歳代の子ども同士のケンカ、物を取った取られた、じゃれあいがエスカレートしてしまった等に起因するものは、親が介入すべきではない。

息子は早生まれであるが、身体が大きいため、物を奪う側になることが多い。取られた子が泣いたりすると、やはり大人と同様に気まずい気持ちになるのか、微妙な表情になる。

以前は、バツが悪そうな、つまらない表情で奪ったおもちゃで遊んだりしたのであるが、最近はさも「そんなに泣くなよ。ちょっと貸してもらおうとしただけじゃないか」と言わんばかりに「どうぞ」と奪ったおもちゃを返すようになった。

親は、手は後ろ、お口チャックでいい。

322

土日はまさに朝から晩までつきっきりで、夜も一緒に寝てしまうため、日記を書く暇がないことがわかった。

17日は、朝6時半に家を出て市場に買い物にいった。買ったのは、いちごと干し柿と海苔とあさり。その後、立川の幼児教室に行き、帰ってきたところで、嫁に息子を預け、整骨院に。帰宅後は、夕ご飯を食べ、息子と風呂に入り、就寝。

18日は、午前中は家族で外出。午後は、昨日市場で購入したいちごでジャムをつくり、その後、息子と吉祥寺に買い物に行った。帰宅後、夕ご飯を食べ、息子と風呂に入り就寝。

今日は、こんな時間まで仕事だ。帰りのバスの中で、文庫を読んでいたら、酔ったのか気持ち悪くなった。三半規管が弱ってきたのだろうか。

321

息子が可愛い。

毎朝、「今日会社いかない?」と訊いてくる。「今日は会社なんだよ」というと、すねた顔で「今日は会社やってないって書いてある※」だとか「鍵しまってるよ」だとかいう。そして「まだ会社いかない?」と訊いてくるのだ。

※ 息子は、路上に書いてある「止まれ」や工事中の立て看板のように、どこかに書いてあることは守らなければならいと思っている。

嫁は「どうしてこうお父さん子なのかしらねえ」なんて言うが、これはたぶん、0~2歳の間はたまたま仕事が暇で、定時帰りだったため、一緒にお風呂に入ったり、寝かしつけたり、朝は朝で一緒に起きて、会社にいくまでの時間を過ごしたのが大きいと思う。

大前提として、息子が嫁さんのことが好きで、その息子が好きな嫁さんと旦那であるところの自分の関係がそこそこ良好なことがある。

319

早く帰ろうと思っていたのだが、気がつけば21時近くになっていた。

今日も残業してしまった。日中はあまり忙しくなく、今日は定時だなと思っていると、終了間際に仕事はやってくる。

このストレスは何かで発散しなければならない。だいたい食べ物だ。

帰りにメンチカツ、エビフライ、カキフライというミックスフライ定食を食べてしまった。そして、食べた後、激しく後悔した。夕ご飯の揚げ物は胃にくる。

後のことを気にせず食べられたころが懐かしい。